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自作PC初体験と、起きたトラブルの対処法

今年9月後半に初めてパソコンを自作しました。パーツを一から選んで自分で組み立てるのは初めてで、色々トラブルが起きたり分からないこともありました。
この記事では、大まかなパーツの選定基準と、組み立て~先代パソコンからのデータ移行~Windows11インストールで起きたトラブルやわからなかったことの解決策をメモしていきます。

で、結論から言えば

  • 組み立てや配線の時点ですでに苦労する
  • 古いパソコンからのデータ移行はもっと苦労する(特にUEFIに対応させるのに)
    OSをクローンする際には事前にGPT形式のデータになるように指定せよ
  • Windows11のインストールに一日経ったなら途中でも再起動していい(もちろんバックアップはとった上で)
  • 若干思ってたのと違うこともあったけど、普段使いできてる
  • 次は既製品かBTOでいいや
  • でもなんだかんだで勉強にはなった

それでは本文に入ります

<免疫事項>この記事は自作初心者が書いています。間違ったことも書かれている可能性もあるため、本記事をもとに自作する場合は自己責任でお願いいたします。

 

第一章:自作の動機とパーツ選定

PC自作の動機

元は中古のパソコン(第一世代Intel Core i7とGT1030、つまり今となっては性能の低いCPUと安物で性能の低いグラフィックボードが搭載されている)を使っていました。
軽いゲームが動けばいいと当時は思っていたのですが、買った数か月後にWindows11が発表され、第一世代CPUはアップデート非対応と判明しました。なので早めにWindows11対応のパソコンに買い替えたい。

また、Androidエミュレーターを立ち上げながら動画も観たいし、VroidStudioを使うためにもPC性能を上げたい、でもこの二つを満たす既製品は高い。
でも自作ならストレージのデータやOSの引継ぎも可能だし、既製品より数万円浮くのでは?と考えました。

さらに、今年の夏はここ2~3年ではPCパーツが安い方だったらしく「今が組み時」とうたう自作パソコン動画がYouTubeにいくつも投稿されていました。(結局買ったのは9月後半ですが)

ついでにBlu-rayプレイヤーも付けてライブ映像観ながら作業できるようにしたい、あと単純に自分で組み立てるのは楽しそう。

以上の理由で自作を決意しました。

選んだパーツとその基準

まず構成は以下になります。

  • CPU:AMD Ryzen5 5600X BOX
  • グラフィックボード:MSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X XS 12G OC (GeForce RTX 3060 12GB) ドスパラ限定モデル
  • マザーボード:ASRock B550 Phantom Gaming 4 (B550 AM4 ATX)
  • ストレージ:KIOXIA EXCERIA PRO SSD-CK1.0N4P/J (M.2SSD 2280 1TB)
  • 電源:玄人志向 KRPW-BK650W/85+ (650W)
  • メモリ:DDR4-3200・8GB×4枚(パソコン工房で4枚適当に購入)
  • ケース:Fractal Design Pop Air Black Solid FD-C-POA1A-01 (ATX)
  • 中古のデスクトップPC内蔵用Blu-rayプレイヤー

総額は約11万円です。

まず第一にVroidStudio(つまり人型3DCG作成ソフト)を使うのでレンダリング性能が高いCPUやグラボを使うことは必須でした。
とはいえVroidStudioはハイスぺックパソコンでも動作が遅いらしいので、CPU・グラボの選定には時間がかかりました。最終的には某有名PC自作erの方のアドバイスでRyzen5 5600XとRTX3060を買いました。

マザーボードは比較的安価でかつ音がいいと公式サイトに書かれていたのが決め手でした。

KIOXIAのSSDは動作が速く発熱も少ないという口コミを見て選定。

電源は今の構成を十分動かせそうなワット数で、かつコードの付け外しができるプラグイン式のものに。

メモリはそこそこ速そうで安いものをパソコン工房の実店舗で適当に購入しました。

ケースはATXの大きさかつシンプルな見た目の物を選びました。通気もいいですし、ネジでフタを閉められるので組み立て時も扱いやすかったです。

Blu-rayプレイヤーはあまり使わないと思ったので中古で購入。とはいえCDでしか手に入らない曲を取り込んだり、ライブBDを見たりするのにたまに使ってます。

 

第二章:組み立て大変すぎ

まず部品の組み立てを始めましたが、どこに何をはめたらいいのかが意外とわからない!CPUクーラーの向きすらおぼつかなかったです。

ケーブルやネジが大量にあり、どれが最低限必要なものでどれが多めにつけられたものか初見ではわかりません。

動画などで予習したつもりだったのに、マザーボードのケーブル接続口の細かい表記が違っていて戸惑いました。例えば○○CPUと書かれている場所には、素直にCPUのケーブルをつけたら大丈夫です。配線を間違えると動きません。

それでも何度も何度も試行錯誤したら無事BIOSが起動しました。

前のパソコンのSATA-SSDをつなげて起動ストレージに設定、無事Windowsも立ち上がりました。

この時点ですでに死ぬほど疲れましたが、OSを前PCのSSDから現PCにつけたM.2SSDにOSデータをクローンし、Win11をインストールしないといけません。

しかし組み立ての苦労もまだ序の口でした。

 

第三章:組み立て~実用からのトラブル

なぜか満たされないOSアップデート要件(※この章は特にうろ覚えです)

クローンはスムーズに行われ、一見何の問題もありませんでした。なのでWindows11をダウンロードしようとします。

が、正常性チェックで「要件を満たしていない」と表示されます。前述のとおりPCパーツのスペックは全て要件を満たしているはずですが……。

原因を検索したら「BIOS画面からセキュアブートを有効にしないといけない」と出てきました。しかしBIOSを開いてもセキュアブートとやらを設定できる項目が見当たりません。
さらに色々調べた結果、セキュアブートの設定はUEFI対応BIOSでないとできないようでした。そして古いCPU・マザーボードUEFI非対応のいわゆるレガシBIOSしか使えないのでそのままストレージのデータをクローンするとMBR形式のデータ、つまりレガシBIOSしか使えないデータになるようです。

対策としてOSをクローンする際には事前にGPT形式のデータになるように指定しないと色々手間がかかります。ここで実際の画像を用意した方がいいのでしょうが、どうやってクローンしたかうろ覚えでスクショを取り直すのも面倒なのでやりません

で、事前にGPTにし忘れた私は、サードパーティ製のパーティションソフトの有料プラン(※1)を使ってデータをMBRからGPT形式に変換しようと試みました。が、そのまま再起動しようとするとデータが破損されていたという旨のエラー(実際には数字と英字の初見ではよくわからんエラーコード)が出てきました

※1https://network79note.blogspot.com/2021/09/uefibioswindows11.html
上記インテルのサイトにはMBR2GPT.exeというWindows標準アプリを利用してデータをそのままGPT形式にする方法も書かれていました。が、なぜか私がやるとうまくいきませんでした。解せぬ

結局(このままやり直しかな……)と絶望しながら元のSSDから再度OSデータを入れ直したところ、あっさり正常に起動し、現PC内のデータもGPT形式に変換されていました。やり直しじゃなくてよかった!

<免疫事項>この節は特に色々うろ覚えなので、間違ったことを書いている可能性があります。ちゃんとした知識が必要な方は以下のサイトなどで勉強してください。

https://qiita.com/YukiMiyatake/items/d3f235db55cf37afc037

https://qa.elecom.co.jp/faq_detail.html?category=&id=5099

 

Windows11のダウンロードが完了しない問題

で、どうにかWin11へのアップグレード要件を満たすことができたので、アップグレードするためのデータをダウンロードします。

最初は無事に進行していてほっとしたのですが、ダウンロードが残り1%のまま24時間経っていました。ネットで検索したり有識者に意見を募った結果、さすがに100%になるのを待たずに再起動してもいいのでは?と教えてもらったため、ダメ元で再起動しました。すると普通にWin11をインストールできるようになっていました。最悪またエラーが出るかと思っていたので安心です。

その後は普通にアップグレードして、現在はほぼ何も問題なく普段使いしています。(なぜ「ほぼ」なのかは次章で)

 

第四章:実用上のちょっとした問題

Ryzen5だとYouTubeとBlueStackの同時起動ができない?→fpsを下げたら解決

YouTubeの筋トレ動画と、BlueStacks内で立ち上げたスマホゲームを同時再生する。これで読み残していたストーリーを筋トレしながら読める!

そう思っていましたが、いざ同時起動したらブルースクリーンが一瞬出てそのままPCが強制再起動されました。

後で知りましたが、Core i5やRyzen5以下のCPUだと、BlueStacksのfpsの設定によってはスペックが足らず強制再起動の目にあったりするようです。
具体的には60fpsのままYouTubeを同時起動するとパソコンが落ちます。30fpsに下げると問題なく同時再生できます。

それでもアプリの動きはカクカクするので、アプリ側でもfps設定を下げられるなら下げた方がいいです。私の場合そこまでfps性能や動きの滑らかさが重視されるゲームはしていないので不都合はありません。

ただ設定が面倒だったので次買うならやっぱりRyzen7以上のCPUがいいかもしれません。5600Xと5700Xは数千円しか差がありませんでしたし……

 

マザーボードには内蔵スピーカーがついてると思っていた

これは単純に私の知識不足ですが、マザーボードには内蔵スピーカーはついていないんですね。音がいいマザーボードなら何も接続しなくても音が出るのかと勝手に思っていました。

スピーカー付きの既製品でなければ、HDMIやDP接続のモニターから音を出すか本体にイヤホンやスピーカーを接続しないと音が出ないとは知りませんでした。

私のモニターからはDVI接続しか使えない・音が出せないので、CLOVA WAVEをBluetooth接続してスピーカーとして使っています。CLOVA WAVEの再生ボタンを長押しすると専用アプリ終了後もBluetoothが使えると書いてくださった方ありがとう!

 

とはいえ上記二つ以外は問題なく、少なくとも普段使いは普通にできています。

 

終わりに:完成させた感想

完成させた感想ですが、最初はあまりの苦労に既製品の方がよかったと思っていました。ですが、三か月使っているうちに「9割方自分でパーツを選んで自分の手でPCを組み立てた」という意識が芽生えて、今では現PCに愛着がわいています。

また、PCの仕組みを一部ではありますが勉強するいい機会にもなったと思います。

今後はPCが壊れるかCPUが未来のWindowsOSに非対応になるまで使い続けるつもりです。

自分の文章力・記憶力不足でだいぶ説明足らずな記事になりましたが、これからPCを自作する方にも何か参考になれば幸いです。